認知症の親を抱えた子どもの苦悩 | 音楽教室は大阪のkaigoぴあの教室 | ブログ

５年ぶりに在宅訪問のケアマネージャーをしてみて

改めて施設とは違った様々な困難を目の当たりにしています。

施設に入るまでの

すったもんだの日々。

本人にとっても家族にとっても

初めての「老い」「認知症」

親が徘徊して警察に保護された

これからどうしていけばいいのだろう？

親が私のことを他人のように言うようになった

これからどうなってしまうの？

今まで元気だった親が

急に寝込むようになった

自分はこれからどうしたらいい？

親に何をしてあげるのがいいのだろう？

途方に暮れて相談してくるご家族が

後を耐えません

介護保険が始まって25年

でも私たち世代は学校で

介護保険や認知症を教わってこなかったので

まだまだ周知は薄いように思います

そして

『人は老いて死んでいく』

この事実を

見たくない、考えたくない

この気持ちがやっぱり

誰でも強いのかなと感じます

私もこの仕事してなかったら

ずっとずっと避けたい問題だったと思います

でも

病気で苦しみ入退院を繰り返し

家族が疲れて果てて

入所して

「家に帰りたい」と言いながら

死んでいく人々を見ていると

人間ってなんなのかな

幸せってなんなのかな

一生ってなんなのかな

と、考えずにはいられません。

今の私の考えは

将来こうなって幸せになりたい、ではなくて

いつ死んでも後悔のないように

今この時、今日１日が幸せでありたい

好きな人と関わって

笑い合って

いたわりあって思いあって

少し余裕があったら

自分ができる事をして。

老いても

認知症になっても

寝たきりになっても、

それらはできます。

基本に戻って

人の、親の、幸せを考えたら

認知症の親を抱えた家族さんも

問題は山積みでも

解決できないことは

ないんじゃないかと

思ったりします