認知症の人は自分で自己肯定感を上げられない

query_builder 2024/10/12
大人 介護
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私がパーソン・センタード・ケアにこだわる理由


パーソン・センタード・ケアとは

認知症をもつ人を一人の「人」として尊重し

その人の立場に立って考えケアを行おうとする

認知症ケアの一つの考え方です

この考え方は

自然科学や神学を修めた後に老年心理学教授となった

トムキットウッド氏が

1980年代末の英国で提唱したものです

(公益財団法人長寿科学振興財団 HPより)  


私自身がHSPで

小さい時から生きづらさを感じていました

それは今でも変わっていません


介護の仕事をする中で

認知症の人の純粋さ・裏表のなさに

人間の原点を見ました


私たちは

埃や垢や鎧を被って生きているけど

取り去ったら

死に近くなったら

人間こうなるんだ

と思いました


そこには生きづらさはなく

”ただそこに在る”

だけのように感じました


それが心地よくて

逆に

普段の人間関係の煩わしさに疲れた私は

「認知症の人のように生きていきたい」

と思いました


全ての衣を脱いで

人間の原点に戻っていく過程が

認知症の進行 だと思いました


でも

行動・心理症状(BPSD)は違います


本人は苦しみ

周りも苦しみます


その原因は

認知症になった人を周りの人が

尊重しなくなるから


馬鹿にしたり

どうせできないと決めつけたり


そういう思いを向けられた人は

悲しみ苦しむ


これは

私が受けたいじめやDVと同じです


人間性を尊重されない

ここに存在していていいと思えない


認知症になった人は

記憶がなくなっていき

物事の認識があやふやになっていき

やがて自分が正しいのかどうかもわからなくなる


なので

自分で自己肯定感を上げられない


周りから嫌なことを言われても

受け入れるしかない


反発できているうちはまだいいけど

それをする元気もやがてなくなり

やがて虚になる・・


そんな人たちに

生きる喜びをまた見出してほしい

ここにいていいと安心してほしい

一緒に笑い合ってほしい


それが全部詰まったのが

"パーソンフッド=その人らしさ"

を大切にする

パーソン・センタード・ケアです

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